アートと聴くと大人は苦手意識で躊躇しがちですが、みんなで上手に絵を描くような、いわゆる「学校の美術」のようなことはしていません。
相愛館でのアートは「子どもたちの想像力を自由に発揮してもらう遊び」だと考えています。
難しいことは何もなく、子どもたちが何かを作ったり作ったもので遊んだりできるスペースとして環境を整えています。
相愛館ではアトリエは他のおままごとや積み木などの遊びと同様に、コーナー遊びの1つとして行っています。
アトリエを常にたくさんの材料がある環境にし、材料で遊びながら試行錯誤できるようなコーナーにしています。
子どもたちの主体的な遊びを保証していきます。
月に1回アーティストの方に園に来ていただいています。
アーティストの方にしていただいていることは主に3つです。
● 子どもたちの遊びの中に入ってもらい、制作のヒントをもらいながら一緒に遊ぶ。
● 普段のアート活動の様子を子どもたちに見せていただく。
● ワークショップを企画してもらい、子どもと一緒に行ってもらう。
先に既述したようにアートは「子どもたちの想像力を自由に発揮してもらう遊び」だと考えています。
それはつまり「何かを作り出す事」とイコールではありません。
アートのワークショップの時には何も作らないことが多々あります。
保育者を含めた大人は子どもが見せに来た作品に対して「これ何?」とつい聴いてしまいがちですが、
それが「なんでもない物」という可能性があるのがアートだそうです。
逆に「これ何?」と言われたことで「作品を何かにしよう(例えよう)」としてしまうのは、
子どもの想像力を潰してしまう行為になってしまうそうです。
つまり、大人が最後まで理解に苦しんでしまうのは、「アートって何?」ということなのかもしれません。
まだまだ園の先生たちもわからないことだらけです。
園の先生たちと一緒にアートの理解を深めていきましょう!