相愛館では給食室と協力して食育を積極的に行っています。
夏にはとうもろこしを目の前で焼いてもらい、しょうゆで焦げるこうばしい香りや色が変わっていく様子を、
秋にはさんまを同じように丸々一匹焼いてもらい、さっきまでの生きていた姿からいつも食べている姿になる様子をじっくり見させてもらいます。
普段から口にしている食べ物の本来の形を知らない子どもが増えてしまっている現代において、命を頂いているという本当に大切なことをしっかり教えていくことが食育の意味だと思っています。
また、年長さんは箸を使ってさんまの骨をとる練習もしています。全く箸を使ったことのない子どもたちでも魚の骨が取れるように丁寧に教えてもらっています。
その他に園庭では季節に合った野菜を育てています。
野菜の花もきれいであること、ネギ坊主を見たことがあること。それらを「知っている」ということが、野菜へ興味を持つきっかけになるのではないかと考えています。
また、野菜を育てることで虫や小動物が寄ってきます。子どもたちにとってはそちらの方が興味があるようで、人間も小動物も同じものを食べているという命の尊さの話につながっていきます。自然は様々なところでつながっており、その自然から学ぶものはたくさんあるのだと実感しています。